オフレポ本編


1)序章

5月3日憲法記念日。

午前中まで降っていた雨は午後には上がり、空にはどんよりとした雲が立ち込めていた。

また降りだしてもおかしくない雰囲気である。

そんな空にうんざりしながら、私は雑踏の中へと踏み出した。

待ち合わせよりは実に45分も早い。

あまりにも早く目的地に着きすぎて、やることは何もなかった。

本当は早く着いても、他のオフ参加者と話していれば問題はないと思っていた。

しかし、考えてみれば他のオフ参加者の顔などわかろう筈も無い

しかも私は人見知りするタイプ、思いっきり小心者、非常にシャイ。

一応小さな集団らしきものは周囲にいるのだが、どうしても声をかけることが出来ず。

結局しばらくその辺で挙動不審な動きをすることとなった。







10分が経ち、20分が経過。

待ち合わせの時間15分前くらいになり、ようやく唯一顔見知りのtomo-hさんと合流。

内心かなりほっとしつつ、更に他の参加者を探す。

なにしろ、今回集まる団体は総勢34名。

そのうち、一人は途中参加ということなので、待ち合わせの段階では全部で33名の団体に膨れ上がるはずなのである。

こんな団体があれば通常はすぐにわかる。

どうやったって規模が大きいので目立つはずだ。

しかし、そんな団体は一つも存在せず。

周りにいるのはもっと小規模の団体ばかりである。







時間は更に経ち、既に待ち合わせの時間まで5分を切った。

まだ2人きりである。

しかし、この時2人は同じ人物が気になっていた。

私はあまりにも気になったので、ずっとこの人ばかり見てたのだが、その動きは一言で言えば挙動不審

あちこちをせわしなく動き回り、人々に近寄っては離れ、近寄っては離れするその様はまさにブラウン運動

どう考えても怪しすぎるぞ、この人物

オフに来たけど、他の参加者がわからないというパターンに違いない





しかし考えても見て欲しい。

この人物がオフ参加者である可能性が高いのは判っている。

だが、違う可能性も当然零ではない。

もしかしたら関係ないただの挙動不審かもしれん、言わば不審者かもしれん。





あなたはそんな人に声をかけられますか?





というわけで、時間ぎりぎりまで声をかける事が出来ず。

しばらく彼を見守っていた。







しかし、さすがに時間まであと5分ではそんな事言ってられない。

私は意を決して彼に声をかけた。





星野:「あの、失礼ですが、オフに来られた方じゃないですか?」







やはり正解



彼はどうやらなべおさんでした。

一人見つけられればれば、集団の規模は一気に加速。

ここまでの一連の動きを遠くから見守っていたのであろう、挙動不審どもが続々と集まってくる。

やっぱ皆気になってたんだな・・・。





集団が6、7人くらいになったところで、なべおさんはホッとしたのか、この待ち合わせに関してやや愚痴りだした。





なべおさん:「目印も無いのに待ち合わせなんて、わかんないですよね。」



うん、それは最もだ。

きっと幹事様は34人をまとめるということでそこまで気が回らなかったのだろう。

というか、何故誰も集まる前に事前にそういうことを考えておかないんだ?

自分も含めてこれを提案しなかったのは良くなかったなと思う。

幹事様に頼り切るのは問題である。







だが、この後の展開に私は早くも絶句させられる事になった。



なべおさん:「集まれなかったらこれかぶろうと思って」



と言いながらおもむろに鞄を開けるなべおさん。





ん?





かぶる?





も、もしや・・・













街中に突如として現れるレインボーアフロ
*レインボーアフロ:わからない人はこのオフ関連を探ってくれ。他のオフでも大抵アフロに行き着くと思う。レインボーは暗黒舞踏会(其の四)で登場


これで彼は一気に注目の的に








確かに目立つけど、これではむしろ一般の方々みんな奇異の目

さすがアフロ。

ビバ、アフロ。





レインボーアフロの注目度は群を抜いていた。

次々と集まる参加者達。

最終的には幹事のでぃーさんまでも、これにひき付けられた模様だった。

あっという間に数名を除きほとんどが揃う。





まだ主役のメイさんが来ない





連絡を取るべく電話をするでぃーさん。

本当に幹事ご苦労様です。

この時主役はまだ電車の中でした。





という事で、とりあえず主役は放っておいて一旦場所を移動。

まだお互いに顔も名前も判らないのだが、アフロが居る限り集団は決してはぐれない。

さすが、アフロ。

ビバ、アフロ。





移動を終えて主役を待つ一向。

やがて、すぐ近くに主役が居るという情報が入り、迎えに行くでぃーさん。

まもなく現れる主役のメイさん、そして居ないままのでぃーさん

本当に幹事ご苦労様です。



メイさんはビックリゲストを引き連れてのご登場。

実は、このビックリゲストは参加者にも秘密にされていた人。

メイさんが早速紹介をする。







メイさん:「この人がビックリゲスト、メイさんの彼氏さんでぇーす」





この展開に非常に反応しづらい参加者達

とにかく、なんと言っていいか誰もわからない。

一気に空気が緊迫してしまった。







彼氏:「だから嫌だって言ったんだよ」





訛り無く、そう吐き捨てる彼氏。

帽子を目深にかぶり、うつむいているその態度は非常に厳しい。

ますます反応に困る参加者達

非常に重い空気だった。







そんな中、途中参加のよみびとしらずさんを除き全員が揃ったという事で自己紹介が始まる。

次々と明かされるそれぞれの正体。

ちなみに、参加者の中で女性はメイさんとモトミさんのみである。

例えばYOUさんとかは、HNからだと非常に判りづらいが雄である。

勘違いしないように。







自己紹介はサクサクと進み、最後に自己紹介をする事になったのはビックリゲストの彼氏さん。

おもむろに帽子を取り、頭を下げながら彼はこう叫んだ。













ゲスト:「皆さんはじめまして、実はメイさんの彼氏でもなんでもなくて」











ゲスト:「面白さは中の上、初心者向けページの侍魂の健です













この発言に異様に沸く参加者達



侍魂ですよ、侍魂










先行者ブーム(?)の生みの親ではないか!!





侍魂についてはもはや説明は要らないだろう。

まさか日に10万ヒットする管理人さんに会えるとは思っても見ませんでした。





というわけで、全員の自己紹介も終わり、オフはいよいよ前半戦の呑みへと進む。

まぁ、この紹介ではほとんど誰が誰だかわかってなかっけどね。





*注)ビックリゲストの健さんが初めに彼氏として紹介されるのは、あらかじめ打ち合わせしていたネタだったらしいです。
だから、メイさんLOVEという人も、健さんLOVEという人も本当に勘違いしないように。



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