D ガイスター


 周りからは運で勝ち進んだと思われている雰囲気のガイスター。そう思われるのは部室で ぬまぬまや矢野君と一か八かで駒取ったりして戦っている様を見られているからか。

 部室では半分遊び感覚で負けても問題ないからか、初期配置が適当、また駒の操作も平気 で青をぶつけてきたりするため駒の種類が読めず、運に頼る部分が大きい気がする。しかし、 大会では相手をだますことが必要だとわかっていても慎重にならざるを得ないようで、駒の 種類は容易に読め、9割くらいの確率で当たっていた。駒の種類が読めると後は操作技術 による勝負となり、そういった点で一応将棋をやったことのある僕が有利だったと思う。

 1回戦。24人によるトーナメントで8人が2回戦からとなる。ガイスター、ポカポン、 ドンケツの内1つがシードになる。ポカポン、ドンケツは団体戦でまあ僕の知ったことではない 競技で、負けても人のせいにすればよい話なので、自分の事だけ考えガイスターでシード になれと念じつつくじを引く。出てきたくじは1番、見事シードに。第1シードという やつですかな。一回戦無事通過??

 2回戦。ここで勝つとベスト8、8位以内となり得点の期待値が大幅に増すため 負けられない一戦。負けると9−16位決定戦はないから多分0点なんだろうな。 しかし、始まるとあっさり不利に、だめぽと思いながら赤をぶつけるとあっさり取ってくれて だいぶ楽に。後は敵陣に青が固まっているようなので最後の赤をぶつけて行くとこれまた あっさり取ってくれて勝ち。ちょっと意外。見通しが甘いか、勝負に賭ける思いが小さいか。 優勝を意識せず、ゲームを楽しみに来ている人はこんなものなのかもしれない。

 3回戦。負けても5位の目があるため、2回戦より気は楽。しかし4位以内は得点が非常に 高いためこれまた落としたくない一戦。これどういう試合だったかな。途中までは互角で 駒の損得も似たようなものだったが、操作技術で上回って勝った気がする。青を全部取った。 この試合隅まで駒の侵入を許したので一歩間違えれば負けてたな。まあ赤だという自信は あったが。

 4回戦。準決勝ですな。ここまで来るとまあチームの一員としての責任は果たしたって 感じで、そういう意味での肩の荷は下りたが、せっかくここまで来たのだから・・・って事で 是非とも勝ちたい一戦。このゲーム初期配置では基本的に赤を前に出すものであるが、 1つくらいなんとなく青を前に出す人が多いハズ。最初から青をぶつける勇者はは大会では いないと思い、駒が2つぶつかったが放置していると3つ目をぶつけてきた。まあ取るなら これかなと思って取ると案の定青で赤青交換となり優位に立つ。その後これは赤かな? と思って取ったのが青で、青2つとった上に駒得となってそのまま押し切る。決勝進出。

 決勝。早速始めようとしたら、係員から「周りの人が見たいと言うのでで最後にやる」 という事で止められる。暇になったので辺りを見ていると3人くらいから声をかけられ、 握手を交わす。早稲田の先輩(たかのさん?)、他の人ありがとうございます。試合 見てみたら一人前衛を皆青にしている人がいた。成り行きは見届けなかったが、あれ どうなったのかな?まあ多分負けだろう。決勝戦、やっぱりギャラリーが多い。こんだけ 見られると是非とも勝ちたいなぁと思いつつ始める。最初は適当に動かす、そうしている うちに将棋で言うと位を取られた格好になるがやっぱ不利なのかな?その後赤を3つ取らされ 完全に不利に。で考えたがどうにも思いつかず結局負け。うーん勝ちたかったなぁ。
ギャラリーがいたので最後の最後までやった。楽しんでもらえましたかね?

 駒の配置は適当で最初に
         赤赤赤青
         青青青赤  
と置いて、それで勝ったのでゲンを担いで決勝までずっと同じでいった。赤全部前の方が 何か良さそうなんだがな。
 後、決勝で最後の赤をぶつけるべきだったと言われたが、間違いなく取られない だろうし取られなかった瞬間、赤の所在が明確になって負けが確定するのでやらない。 明らかなハッタリなんて格好悪いしね。

 決勝の相手は強かったと思う。負けたのは実力かな。2位ならばまあ満足だが、しかし あれだけ人に見られている中では勝ちたかった。
 2回戦とかであたらなくて運が良かったといえば良かったといえるが。

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