いきなり歩を取られてみる


これは相当トチ狂った戦形です。とりあえずこの棋譜を見ればわけわかんないことがわかるでしょう。



まず先手76歩に対して後手は44歩とします。ていうかこの歩取れます。むかついて先手が取ります。後手は4筋に飛車回ってみます。 4筋に飛車を成られるのを防ぐ手が存在せず、5筋に角を成れるので先手は53に馬作ります。後手は角道を開けてみます。もはやわけわかりません。




この戦法は全くわかりません。実際に何回か指したことはあるんですが、余りの力戦っぷりに焦点がはっきりしません。 ただ、後手としては相手をはめてやったという優越感は得られると思います。本当に優越感だけですけど。局面的にはいきなり2歩損するので、後手は相当頑張らないといけません。



先手を持った際によくわからないのはまず飛車を取るのかどうか。取ったらよくないって話もありますが、取らないとすると99角成を受けて4筋に飛車を成らす展開でしょうか? これはこれでよくわかりません。飛車を取った場合はその後99角成を受けることになりますが、この受け方がまたわかりません。本譜のように88銀だと95角の王手が激痛です。58玉と出来ません。 99角成を98飛と受けた場合は後手としては33角打とか45角とかが有力です。33角打だと先手は88飛打しか受けが無いです。この順だと非常にふざけた局面が発生できます。 68金とでもしておいて27角成に25飛と反撃するのでしょうか?これはこれでさっぱりわけわからないですが、先手としては結構頑張れそうです。 99角成を98飛打と堅く受ける順もあります。これならば33角打のときに88銀と上がれます。しかし、折角取った飛車をいきなり9筋に埋めるのは結構勇気がいります。 これを今後活用することができるのかという点に関しても非常に疑問です。





2手目44歩はマジで難しい戦いになります。難しいですけど、先に2歩得するんだから圧倒的に先手が苦しくなるということは無いだろうし、後手としては2歩損を取り返すのは結構大変です。 結論として、これは意味わからない戦いだって事です。そして、結局こう結論されるのです。




わけわかんなくなるから、44の歩を取るな



・・・この戦法に関しては後手もってもやらない方が無難かも。「嵌めた」という優越感は絶対に得られるけどね。


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