横歩取り、角換わり、相掛かりといった相居飛車戦は、アマチュアには非常に難しく、定跡をよく勉強しておかなければなりません。
また相振り飛車は、中段飛車が非常によく利いていて、攻めの手がかりをつかむのが難しく、手詰まりになりがちです。
そんな理由により、私は先手をもつのがいやでした。
初手7六歩に3四歩とされたとき、6六歩とすれば3五歩で相振り飛車にされる可能性があるし、2六歩とすれば8四歩で横歩取りにされる可能性があるからです。
そこで使うようになったのが、この初手3六歩戦法です。
使う人はほとんどいませんが、この手が決して悪い手というわけではなく、形勢自体は互角だといわれています。
ここでこの戦法の定跡を考えてみましょう。
初手3六歩にたいして、有力と思われる後手の応手は次の3つです。
一つずつ解説していきましょう。なお、盤面表示、棋譜編集には、将棋棋譜管理プログラム Kifu for Windows95を利用させていただきました。
3四歩の変化 これで先手不満という結論が出たら途中で企画が終っちゃうかも分かりませんぜ。
8四歩の変化