石田について考える


早石田で有名な石田流、早石田の手順はこの前のページに示したとおりです。しかし通常石田流というと升田式石田流でして、これはこれで嵌めっぽい手順があったりします。 升田式石田流によるハマリの棋譜はこんな感じです。こうなってしまうともう駄目です。

石田流関連はとにかくハマリの順が多いです。特に升田式石田に関しては、別に相手が嵌らなくても不利にならないという、使ってる側から見たら非常に使い勝手の良い、使われる側から見たらやたらに神経をつかって序盤の組み立てをしなければならない戦法です。使われたら泣きそうですね。



では、石田流を使われたらどうすればいいのでしょうか?一番簡単な対策は角道を塞いでおく事です。例えば、早石田の肝は途中の55角が飛車銀両取りになる点です。 よって、角交換されないように4手目くらいでいきなり角道を止めれば確実に安全です。居飛車党の人だと角道止めてどうするんじゃ?と思うかもしれませんが、そのくらい多分何とでもなります。 むしろ、どこかで4筋を居飛車側が取れるかもしれないので、期待してみましょう。そうすれば気分よく角道を止められます。


逆に使う側の気持ちを考えてみましょう。私個人でお勧めしたいのは早石田です。升田式石田は悪くなる順が無いという意味ですばらしいのですが、それゆえメジャーすぎです。ユーザーも案外居るので、”嵌る”ということはあんましないと思います。 その点で早石田は明確に「良くない」と本で断言されてますから、相手が間違えて嵌る確率は高いと思います。また、最終図まで行ってしまっても差は実は若干しかないです。 プロならば若干の差でもまずいのでしょうが、アマならそんなのすぐに紛れます。互角だと考えておいてほとんど問題ないでしょう。というわけで、早石田がお勧めなのです。


とりあえず、この戦法はやられると結構困るので、私が相手だった時は使わないでほしいと思います。


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