もともとビッドは、副官がいるものと想定してやるので、オンリー(副官のいない状態)になった場合、非常に勝ちづらいといえます。
しかしながらオンリーになってしまったからといって、すぐに敗北宣言を出してしまうのは少しもったいないです。
ここではそんな苦しい状況での勝つための考え方を紹介します。
次の手について考えてみましょう。
C237K D78TJA HA S45A
ビッドはD14。中引きと合わせて、このような手だったとします。副官は、もちろんマイティです。
この手では、勝つ可能性はほとんどないと言えます。
オンリーで14というビッドで勝つには、3巡以上負けたらほぼメイクはありえません。
裏Jの存在もあるので、この手で2巡以内の負けに押さえるというのは、ほとんど不可能でしょう。
このような状況で、勝つ方法について考えるときに重要なのが、都合よく考える、ということです。
そこで考えられるもっとも都合のいい状態は、次のような事がおきた場合です。捨てたカードはC3 S45です。
あとはCKとマイティですから、全部で1巡しか負けていません。
すなわち、これならばメイクするのです。
この条件の中では、1と3は普通、まず起こりません。
3の条件では、自分の手持ち以外の切り札8枚が、都合よく切り札が散らばっていなければいけませんが、連合4人全員に2枚ずつという状態では、DJAで全ての切り札が出ますが、DAのときに、セイム2が成立してしまいます。
また、ジョーカーを使ってセイム2を成立させに来るという場合もありえます。
すなわち、連合の中に少なくとも1人は切り札を1枚しか持っていない人がいて、その人はジョーカーを持っておらず、かつ、切り札(+ジョーカー)3枚持ちの人(連合の切り札が全部で8枚なので、1枚しか持っていない連合がいたら、必ず切り札を3枚持った連合がいる)の切り札は、全て絵札でない、さらに、3枚とジョーカーを持っていたり、4枚持ちであった場合には、D9も持っていない・・・などと言った、非常に限定された条件になってしまいます。
この条件だと、1巡しか負けていないのですから、うまく2巡負けるようにすれば、もう少しメイクする可能性をあげることができます。
その場合、1巡あたりの負けでとられる絵札を3枚におさえることが大切です。
そう考えると、DAのときに、セイム2が成立したとしても、連合からの絵札はDQKの2枚ですから、多くても3枚に押さえることができます。
そうなれば、C7のときの負けが、3枚以下であればいいことになります(しかし、他のプレイヤーが上手ければ、ここで絵札が4枚つく可能性は高い)。
ただし初巡で裏Jが落ちなかった場合には、かなり絶望的になります。
裏Jをもっている人は、ある程度の実力があれば、DTのところで裏Jを出してくるでしょう。この時4枚はとられることを覚悟しなくてはなりません。
実力のあるプレイヤーばかりのとき、この手で勝つ確率は、1、2%といったところです。
しかし、わりと下手なプレイヤーもいる場合、やってみれば意外と10%以上勝てると思います。
まとめ