二手指し将棋研究2

 

第一局
先手:☆,後手:Sn

初手からの指し手

▲26歩▲25歩(第一図)

二手指し将棋の第二局目.
再びかまた定跡となった.

第一図からの指し手

△24歩△25同歩▲25同飛▲22飛成(第二図)

第一局と異なり,先手は22飛成と豪快に勝負に行った.本局は,第一局の気になっていた変化手順に相当する.

第二図からの指し手

△同飛△52玉▲23角▲41角成△同玉△48角▲同銀▲23角△同飛△68角▲同銀▲32角(第三図)

△52玉は唯一の受け.これ以外では角で王手されて終わる.
先手は▲41角成として持ち駒を金に変換した.金は縦横斜めに利かして打てる最強の駒.
後手は△48角として手を稼ぐ.ここから激しい角の打ち合いになった.

第三図からの指し手

△同銀△58飛▲同玉▲24歩(第四図)

角が捨てられなくなったので,後手は飛車を捨ててきた.
同玉としたところで,29飛成〜46桂の筋が気になったため,▲24歩としたがこれが緩手.
ここから後手に一気に寄せられた.

第四図からの指し手

△27角△49角成▲同玉▲52角△同金△27角(第5図) まで後手の勝ち

2度目の△27角が離し王手で受けがなく投了となった.
途中,▲52角と捨てたところでは▲52金のほうが持ち駒の種類が変換されないからまさった.


感想戦では,▲24歩に対する修正手順が検討された.
検討された修正手順は次の通り.


第三図からの指し手

△同銀△58飛▲同玉▲42飛(第六図)△同玉△59飛▲同玉▲82飛△同銀△58飛
▲同玉▲72飛△同金△59飛▲同玉▲52金△同玉△59金▲同玉▲51金△同玉△58金▲同玉▲31飛(第七図)

▲24歩に変えて▲42飛が修正手順.先手は58や59に駒を打たれても同玉とできるので,陣形が延々と崩れない.
大駒で離して王手が出来れば受けがなくなるので,先手は後手玉周辺の金銀をそっぽに追いやっていく.
第7図となり,ようやく離して王手が決まり,後手受け無しとなる.


この感想戦にてかまた定跡は詰みまで研究されたことになり,ルール的に先後の差が大きいことが証明された.
以降は「先手の初手は一手のみ」とルールが改正されることになった.

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